イベント
第39回 環境学習セミナー
シンポジウム 『農山村の環境と生活文化から学ぶ都市との交流』
2017.3.6.更新
日本の農山村、とりわけ山間地の集落では、過疎高齢化の影響が深刻となり、長年受け継いできた自然と調和した伝統的な暮らしが消滅する寸前に立ち至っている。一方で、何百年、時には千年以上にわたって暮らしを維持してきた集落に蓄積されてきた伝統的知識体系や技能には、現代的にも高い価値があり、「持続可能な社会づくり」には不可欠であることが明らかになってきてきている。
自然だけではなく、身近な土地からさえも切り離されて世代を重ねた都市部の住民にとっては、この知恵や技能を総合的に体験し、自らの暮らしの組み立てを考える機会は極めて有効である。自然を単に体験するだけでなく、その地に育まれた生活文化全体を題材とした都市との交流は、これからの農山村と都市住民の交流の新たな姿として探求される必要がある。本事業では、 3 年次計画で実際の伝統知学習プログラム展開をしつつ、この新たな交流実践の姿を描き出す試みをしてた。
本シンポジウムでは、事業成果を報告し、さらにこの成果を社会的に成果を位置づけるために他の先進事例も紹介し、生活における伝統知や技能の大切さとその継承による、健全なライフスタイルついて、農山村と都市からの参加者とともにゆったりと話し合いたい。
幸いなことに、開催地の藤野は日本のトランジション・タウン活動の中心であり、シュタイナー学校やパーマカルチャー・センターもある。素のままの美しい暮らし( sobibo )へとライフスタイルを変容するために学ぶための良い実践が蓄積されている。これらの文化的財産をもとに、これからの私たちの生活や人生の先行きを明るく直観できるような統合概念をともに発見し合いたい。
日時:2017 年 4 月 15 〜 16 日(土日) 1 泊 2 日、日帰り参加もよい。
場所:神奈川県相模原市緑区、藤野地区の「篠原の里」ほか。
宿泊:「篠原の里」、藤野倶楽部「無形の家」ほか
参加費:実費程度 参加者数:約 100 人
主催:NPO法人自然文化誌研究会、 NPO法人ECOPLUS
共催:エコミュージアム日本村(トランジション小菅)/ミューゼス研究会、トランジッション・タウン藤野、トランジッション・ジャパン
協力:東京学芸大学環境教育研究センター
後援:小菅村、藤野観光協会、農業生産法人藤野倶楽部
助成:「緑と水の森林ファンド」事業(国土緑化推進機構)
連絡問合先:NPO法人自然文化誌研究会 事務局 黒澤友彦
e-メール npo-inch@wine.plala.or.jp Tel: 0428-87-0165
携帯 090-3334-5328
または木俣美樹男;kibi20kijin@yahoo.co.jp
藤野シンポジウム世話人会:(代表 末村成生さん、木下純子さん、桑原敏勝さん、宮本透さん)
内容:
4 月 15 日(土)
9 : 30 〜 受付
10 : 00 〜 10 : 10 挨拶・総合司会
- 中込卓男さん(自然文化誌研究会代表理事)
10 : 10 〜 10 : 40 基調報告
- 高野孝子さん(早稲田大学教授)
10 : 40 〜 11 : 40 伝統知研究会報告
- 大前純一さん( ECOPLUS 事務局長、新潟県南魚沼)
- 黒澤友彦さん(自然文化誌研究会事務局長、山梨県小菅村)
11 : 40 〜 13 : 00 昼食、ポスター・セッション
13 : 00 〜 14 : 30 話題提供
- 設楽清和さん(パーマカルチャー・センター代表)
- 高橋靖典さん(トランジション・タウン藤野、藤野倶楽部)
- 渡辺隆一さん(信州大学名誉教授)
14 : 30 〜 14 : 45 休憩
14 : 45 〜 17 : 00 座談会風の総合討論
- 司会 中込貴芳さん(自然文化誌研究会副代表理事)
17 : 30 〜 交流会(夕食懇親会)
4 月 16 日(日)
9 : 00 〜 10 : 00 シンポジウムのまとめと藤野まち歩きの紹介
- 司会 末村成生さん(トランジッション・タウン藤野)
10 : 00 〜 12 : 00 藤野のまち歩き 2コース
- ①トランジッション・タウン関係を中心に。
- ②パーマカルチャー関係を中心に。
※必要に応じて、農業生産法人藤野倶楽部、シュタイナー学校、芸術の里関係も紹介します。
13 : 00頃 藤野駅で解散あるいは希望者は藤野倶楽部・百姓の台所で昼食後解散
備考:
1)交通手段:
①参加者の自家用車、
②関係者の自家用車。
③当日、公共のバスは藤野駅から篠原までない。藤野駅から篠原まで、チャーター・バスを1回運行する予定。
2)食事:
1日目;①昼、弁当持参および藤野弁当注文。②懇親会、夕食弁当注文など。
2日目;①朝、弁当注文、②昼、各自藤野のレストランで。
3)ポスター発表展示
参加者から募集たとえば、「生業の勧め」、「雑穀街道」、「ELF環境学習過程」など。
4)資料要旨集
作成発表者はA4で2ページ程度。
5)広報メルマガ、新聞社など。
6)その他 提案があれば検討する。
7)参加費など
①参加資料代:一般 1,000円、学生 2,000円
②宿泊代(篠原の里):一般 3,500円、学生 3,000円
③弁当代:昼食は各自(現地の素敵な店を紹介します)
④懇親会代(夕食含む):一般 3,000円、学生 1,000円
④バス代(JR藤野駅~篠原の里):片道 500円